ホーム > モザイクの歴史
モザイクは文化遺跡の建築装飾に多く見られます。古代の人々はなぜモザイクアートを始めたのでしょうか?
きっと最初は古代原始の生活の偶然な発見から生まれたことでしょう。
砂場で焚き火をし、粘土を薪で焼き、ビードロを発明する。泥の中から輝く金を探しだし、岩石から宝石を見つけ、それらが女性の装身具になる。そしてしだいに神殿の装飾に用いられるようになったのでしょう。
モザイクは宗教的な建築物に多く使われています。その起源は紀元前3000年、シュメール時代の神殿のモザイクだと言われています。そしてローマ帝国全土に広がりました。
8世紀半ばになるとイスラム教徒によってモザイクタイルの技法がヨーロッパに伝わりました。イスラム教は偶像崇拝を否定しています。神や動物などの装飾は偶像崇拝につながるため、幾何学模様のモザイクが発展したのです。
イタリアでは5世紀ごろから13世紀頃まで、教会を彩るビザンチンモザイクが数多く作られました。14世紀から始まるルネサンスでは、油絵・壁画が主流になったため、一時モザイク装飾は下火になりました。
しかし、19世紀のアールヌーボー時代になると再びモザイクが流行し始めました。建築美術だけでなく、モザイクを使った小物などが盛んに創作されました。いまでもイタリアではモザイク建築が人気です。
ホーム > モザイクの歴史