ホーム > モザイクよもやま話1 > 4:モザイクの原画
公共施設建築に壁画を描く時に重んじる事。それは建築を引き立たせる事だと思います。
最初に必ず実行するのは、その地域に飛び込み多くをスッケチすることです。町の木、花、働く人たち、遊ぶ子供達、歴史、文化、などを知ろうと歩きまわります。 神戸の会下山から戻り、ガラスモザイクとステンドグラスの原画を準備いたしました。
三ヶ月がたち、最初の原案の打ち合わせも終わり詳細を送る日が、なんと神戸大震災の時でした。 数カ月後、他の仕事で神戸に行く事になり、思いきって長田区の湊川へ立ち寄りました。
そこで目に入った光景は、一面焼け野原。初めて歩いた路地もなく、ぽつんとレンガの煙突の底だけ。そこが、銭湯の跡でした。
やっとの思いで小学校の現場につき、お見舞いをお渡ししようと、校庭に入りました。たったお一人でおられた所長は、お疲れのお顔でした。
「工事は進めます、今のところは何も決められませんが、幸いにも基礎はしっかり大丈夫でした」 返す言葉も見つからず、現場でがんばっておられる後ろ姿を見て、もう一度原画を描き直そうと決めました。![]()
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