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よもやま話9東京ディズニーランド

シンデレラの顔のモザイク

葉の埋め立て地にアメリカのディズニーランドが来る計画は、今から30年前にはあったようです。この計画が20年前に実現されました。

シンデレラ城にあるガラスモザイクアートと、同じものを設置すると聞き、ぜひ日本でこの日本モザイクがやらねばと意気こんでおりました。

すぐに本場アメリカへ見学、モザイクの写真を何枚も撮って、建設会社に売り込みました。つぎに、使用されているモザイクがイタリアのズマルトだと知ると、イタリアへ飛び、直接オルゾーニ社へ交渉し購入しました。

オルゾーニ社は、イタリアでも、歴史のある、手作りのみごとな色ガラスを生産できる工場です。そして厳しい競争を切り抜け、契約を手にしたのです。

そのころはガラスモザイクの仕事が少なく、ましてズマルトガラスで制作できるほど、日本は贅沢でありませんでした。最初は手探り状態での出発です。

色決めは、細部にわたり、様々な条件を確認しながら適格に決めていきました。引き伸ばしは、オリエント社の写真の青焼きを元に、トレシングペーパーに書き写しました。この作業だけでも1ヶ月要しました。

材料もなんとか揃い、手作りのガラス工芸のアシスタントも雇用し、いざ制作開始となってから計算どおりに運びません。 最初はガラスという絵の具を置く「塗り絵」ですので、軽く考えていました。しかし慣れてないメンバーに、多くを期待しすぎたのです。数カ月間は1人1日はがきサイズを仕上げるのがやっとでした。

この力作は今でも、ガラスが語っていると思います。20年たってもなにも変わらず、補修するところもなく、完成した時と同じ状態で我々を楽しませてくれています。

この制作を経験し、様々な技法を発見し、教えられました。最初のモザイクはドイツの職人さんが作ったと聞きました。これだけのモザイク絵が我々の手で完成させられた事は、きっと歴史に残ると自負しております。

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