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よもやま話10全日空ホテルの陶壁画

制作途中の陶壁画

「創りたい、造っていたい」という、毎日ですが、1日も休まず無我夢中で1年8ヶ月、仕事に没頭したのが大阪全日空ホテルでした。

長期の制作は、会社経営に多くの支障を残します。一つは営業活動ができませんから、仕事が減ります。二つ目は、制作期間中の資金繰りです。 総勢30人以上を稼動させる人件費は膨大です。それを切り抜けるには、体力が頼りでした。

この時の私の平均睡眠時間は、2時間半。過酷な労働に、命を落としてしまうだろうと思う不安もありました。しかし逃げるわけにはいきません。とにかく成し遂げねば。

完成後、会社の実務もなんとか整理を終え、ほっとしていると、東京全日空ホテルロビーの陶壁画制作の依頼がありました。

断ろう。迷惑をかけてしまうけれどできない。きちんと説明しようと、大阪へ向かいました。

高さ25メートルの陶壁画を見上げると、自分の作品の壮大さに圧倒されました。天井のテラスからもれる自然光に土が蘇り、岩肌につたわる水がきらきら。4、500キロの粘土が、イメージ通りに、私の手の中で生き返っていました。壁画に背を向けると、耳に軽快な水の音。彫刻に音色があり、心休まるリズムが聞こえてきます。

2度目の仕事のほうが、なお難しいと思いますが、少し肩の荷を軽くする事にしました。

自分の力量を信じ、もう1点作品を創ろう。

大阪は6階のレベルから1時間に200リットルの水を流した作品で、東京は高さ77.5メートルで120度の角度に折れた作品です。どれも100平米を有に超える力作です。

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