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よもやま話16不況とゼネコン

マリア像

況になってからはゼネコンに振り回され、情けない思いがいくつかありました。

その中でも足立区の某精神病院増改築の壁画を準備していたのは7年前です。 壁画の原画は、リハリビのため美術を担当されている先生に任されていました。

先生は患者さん1人1人に熱心に指導をされており、壁画はぜひ共同制作で作ろうといつも熱く語っていらっしゃいました。

制作場所、材料の手配と準備が出来ても、一向にゼネコンとの契約が取れません。 患者さん達との共同制作を考えていた先生は、『皆さんに希望と夢をあげたい、そして働いて得る喜びを賃金で渡して下さい』と私にご依頼をされていらっしゃいました。

もちろん壁画は、建物のためにあるもので、また患者さん、近隣の方々のものともなります。少しでも皆様が満足されるような金額にするためにと、ゼネコンに交渉をしたのですが、予定の金額の半分しか提示されませんでした。

業を煮やした私は、施主側に一言お願いをしたところ、大変な怒りを受けたあげくに断られてしまったのです。私は、いままで一緒にやってきた多くの方に、嫌な思いをさせてしまいました。そして取り返しのできない事を反省し苦しみました。

しばらくたち、大手同業社の営業部長からお電話があり、『ご存じの現場でしょう。ゼネコン側が住野さんを厳しく批判しております。事情をお聞かせいただけませんか?』 その後他社に仕事が決まり『トータルで仕事をとった中に壁画があります。相談に乗ってください』と言われました。

結局断られた仕事が、私の元にもどってきたのです。 この時は大変驚きました。ただ制作期間があまりにも短く、私1人ではどうにもなりません。すぐに同業の大先輩に連絡し、なんとかできないかしらと、持ち込みました。

結局毎日夜遅くまで制作を続け、納期に間に合わせたのです。もちろん私は、表に出ることなく。 ある夜、仕事の帰り道。高くそびえる壁画を見上げました。

満点の星空に、輝くガラスモザイクが星とまじりあって見えたのは、感動の嬉し涙のせいでしょうか。

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