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やっと手にしたデザイン用のパソコンは、 沖電気のif800でした。マウスで絵を描き、細部の修正は四角のマス目を拡大し、色を直し1枚の絵を仕上げます。いわゆるドット絵の作業でした。20年前になるかもしれません。
2代目は日本に上陸したアップル社のマッキントッシュです。しかし日本にはまだデザイン関係のソフトの情報がなく、噂を頼りにアメリカへ出発しました。決心したのは常に持ちこたえられる想像力と斬新なデザインを作り続ける体制を作りたかったからです。
ボストンで行われたマッキントッシュの展示会・マックワールドエキスポは私にとって衝撃的な体験でした。パソコンでのチケット購入もなんとかクリアし、広い会場の熱気に圧倒されながらも、絵を描くソフト・イラストレーターを見つけました。
ブースに3日間通い詰め操作を覚えました。画像処理ソフト・フォトショップも手にし、日本に戻ってキャノンの高額な出力機を購入。丸紅からフォトプリンタ・アイリスを譲りうけたのです。
大勢のアシスタントを使っても、常に限界の壁が私の頭上を覆いかぶさっていました。得意先を飽きさせないコツは完成度の高いプレゼンという演出技です。
優秀なデザイナー獲得のため広尾に事務所を置き、製図板のない念願のデザイン事務所を開設できました。
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